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- トップハート物語(449)立志伝昇竜編
- 12/01/23
- 2003年(平成15年)7月中旬。朝事務所へ行った。誰も居なかった。定時に行ったのは久し振りだった。アルバイトが来ている筈なのに、見当たらなかった。仕事で直行していることもあるので、そのまま自分の仕事に入った。
アルバイトに聞く用件が出来たので、スケジュールを確認し電話連絡をした。時々突然仕事が入っていることもあるので、仕事中かどうか確認した。
「まだ自宅に居ます。済みません。」
最近、どうも自由を履き違えているようだ。当社は、社員はフレックスタイム制の年俸性が原則。しかし、旧社員はまだボーナスが存在する。出退社時間に関しては、何の拘束も無い。その為にアルバイトが来る時間帯はほとんど、社員は事務所に居ない。それを見透かされているのか。
そのアルバイト女性は、若いのに関わらず動きが非常に良く、いつも待遇改善を考えている。だが、ここ数日ルーズな面が目立って来た。
ヘルパー講習の募集をしているが、そのパンフレットを撒くのに
「仕事の合間に撒きますので、準備して置いて下さい。」
「1時間くらいしか間がないのに、大丈夫か?」
「大丈夫です。案外1時間で撒けるものです。」
と言っていたが、事務所へ戻るとそのまま置いてあった。
講習の資料申込者の受講の意思の確認をするように名簿を渡した。出掛けて戻って来ると、何もなくなっていた。電話でアルバイトに確認すると、
「外出先で電話しようと持って歩いています。」
「どのくらい確認出来た?」
「出来なかったんです。」
そんな調子だ。結構動きは良く、その真面目さを買っていたが、やはり自己管理は出来ないのか。若い女性には難しいのかもしれない。
そうなってくると、荒が目立ってくる。服装ひとつにしても、タバコを吸うにしても。後片付けひとつにしても。
約束を守らないことに対して、初めて注意した。今までは、仕事振りから我慢できるものだったが、これからは十分注意して行く。
この日ある利用者の通院介助は、いつも私が行くがこの日は用件が重なり、若い男性社員に頼んだ。一応介護福祉士の資格を有しており、サービス提供責任者だ。
市の事業として施設の空いている車輌を使用し、移送サービスをしている。その車輌に当社のヘルパーさんが同乗する。診察が終った段階で、その施設に連絡することになっている。
その連絡電話番号を知らないと、社員が言った。管理者に、連絡電話番号を伝えるように指示していた。それがなされていないという事は、先日FAXだけしか送らず大きな問題が発生した反省が生かされない。
やはりFAXがあったが、電話番号は書いていなかったと男性社員は言う。その点を夕方の会議で管理者に確認した。
「今までほとんど何も注意をしてこなかった。しかし、これほど事務的なことが出鱈目では言わない訳には行かない。なぜFAXだけで電話をしなかったんだ。」
「Kさんも忙しくて、丁度障害者のライブで手が離せなくて。」
「だからはっきり連絡が取れなくて良いというのか。伝達するという事はどんな意味があるのか分っているのか。相手に完全に通じて初めて生かされるのではないか。」
そのことについては、何度か言ってもFAXのせいにしたり、どうしてこうも自分の非を認めることが出来ないのか。同じ過ちを何度でも繰り返すだろう。
昼に二つ隣の市に遠征した。利用者が自分でケアマネジャーを変更した。電話でしか話したことがなく、挨拶を兼ねて新ケアマネジャーへとその利用者に会いに行った。
ところが、ケアマネジャーは不在。いつも利用者は自宅から動かないが、この日はヘルパーさんから連絡があってお風呂へ出掛けるという。近くまで出ていながら、結局両方とも行けなかった。近所の美味しいオムライス屋さんで昼食となった。
その利用者は、疑い深さは病的なものを持っている。ケアマネジャーは、その方が生活保護を受けていることだけでも許されないという意識を持っている。多くの接している者がそのケアマネを敬遠している。非敬遠者の典型だろう。
利用者が希望することをことごとく拒否して、まるでいじめのようだ。結局、耐え切れない利用者は、他を探した。引継ぎをかなり厳しくしたようで、新たなケアプランセンターのケアマネジャーも早速、時間を削る予定と当社にFAXがあった。
そのケアマネジャーは、地区の老人会の会長宅のケアマネジャーもしている。当社の、アイドル社員がえらく気に入られて奥さんの援助をしている。奥さんは彼女が来るのが楽しみで、一緒に不自由な体をおして家事作業をして3時間を過ごす。
その旦那さんは、介護認定を受けていない。その旦那さんに、そのケアマネジャーは、
「介護を受けませんか。私が担当したらどうにでも出来ますから。」
しかし、その方たちは自立を標榜している。
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