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- トップハート物語(446)立志伝昇竜編
- 12/01/19
- 2003年(平成15年)7月中旬。糖尿病が原因で足を切断し、目も悪くなって一人で生活していた女性の通院介助を先月から始めた。体重が80キロ以上あったという話だが、その面影はない。現在は30キロ台だという。
その痩せた身体を一本の杖を頼りに、傾く体のバランスを取りながらゆっくり歩く。身体を支えようと、最初の時に腕に触れた。そうすると、
「結構です。自分でします。」
と、優しく笑って言う言葉に凛とした響きがあった。
薄ぼんやりと周りが見えると言うので、大きな段差や障害などを言葉で伝えるだけにした。
どうも高齢の介護を中心にしていると、手を出してしまう。自立支援という基本は、障害者の精神により多く宿っているようだ。
月1回の他の障害者の通院で、必ず病院へ着くと
「トイレに行かせてくれ。」
という片麻痺の方がいる。最初は、支えた時に右に傾くので一生懸命に、左側を押して真っ直ぐにしようとあらん限りの力を入れて支えた。
何処にそんな力があるのかと思うくらいに、私の身体に重く体が寄り掛かって来る。より以上、また力を込める。
「苦しい。」
と言う思いがけない言葉が利用者から発せられた。
「苦しいですか?」
と聞き返して、少し力を緩めた。
右に傾いて、止まった。力がほとんど必要がなく立っていた。こんな簡単なことがどうして分らなかったのだろう。右に傾いているという事は、左はほとんど使えない。使える方に傾いて自然にバランスを取っている。
通院介助を急に依頼された。アルツハイマー型認知症。保険証を保管していない独居利用者に、離れて暮らしている家族から保険証を預かって届けた。突然なので、ヘルパーさんの中で次のケアまで3時間ほど空いている方に頼んだ。
そのヘルパーさんから、調整担当へ連絡が入って次のヘルプを誰かに代わって欲しいと言って来た。3時間後の変更を予定するのは認められないので、病院での対応を見て再度連絡するように指示。常勤ヘルパーだと、勤務時間の消化だけを計算するのだろうか。結果的には、通院は1時間半後に終了。余裕を持って、次のケアに向った。
リハビリの通院をする予定でいたが、他の通院へ向ったヘルパーさんから連絡が入って、日程に1週間のズレがあってこの日ではなかったようだ。
折角予定してくれたヘルパーさんに申し訳ないので、私が予定していた通院介助を依頼。2時間の予定が、3時間に成ってしまった。リハビリ1時間を挟んで移動を含め2時間の行程だったのが、やはり女性ヘルパーさんだと付加価値がつくのか、一旦終わってから買い物同行を臨時に加えられたと言う。
訪問介護員養成講座を7月20日から2講座開設するが今までと違った応募実態だ。現在2教室で40名程度の申し込み状況だ。資料申し込みも、かなり悪い。不況が重くのしかかっている。受講料を分割で支払うと希望している方が多いが、全て断っている。これまで、経済的な状況を鑑みて受け入れたが分割で最後まで全額支払った受講者は居ない。何度催促しても支払わず、ついには修了せず終っている。
昼食後、障害者手帳1級を取得したので支援を受けたいという利用者宅へ。介護保険の適用を受けているが、要支援で生活支援を月2時間だけだ。
「お宅のヘルパーさんから、障害者1級を受けると通院で何かいい制度を受けられると聞いたので。」
と電話をして来た。
また何か当社のヘルパーさんが余計なことを話したのかと思い、電話より面と向かって話した方が良いと訪れた。
「私は昔から心臓が悪くて・・・」
と、今までの経緯など話し始めたが、その話しが長くて、長くて。口の悪い同行した支援費の責任者が、
「その様なことを聞いても、私共には何にもならないので。何を希望されているのですか。」
「ペースメーカーを入れて、障害者1級の認定を受けた。その手帳を昨日貰ったので、ヘルパーさんに電話したら、社長に相談して下さい、と言うので電話した。」
「説明させてもらいますが、何を希望なのですか。」
はっきり自分で希望内容を言わないので、ヘルパーさんから事前に聞いた通院介助の車輌を出して貰いたいという内容を確認した。
「4月になるまで会社の車輌など使用しても黙認されていました。その頃にヘルパーさんが話していたのでしょう。ガイドヘルパーさんがついての通院などの制度がありますが・・・」
「ガイドヘルパーなど要らない。私は何もヘルパーさんが居なくても大丈夫。」
「ガイドヘルパーさんが必要のない人に、障害者への援助は認められないと思う。どうしてもというのであれば、市の障害課に相談して下さい。」
「そうすると、車での通院は無理という事になりますか。」
「介護保険制度で要支援ではその希望する援助受けられません。ケアマネジャーに相談して下さい。」
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