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- トップハート物語(444)立志伝昇竜編
- 12/01/16
- 2003年(平成15年)7月上旬。最近ユニークな人達への応対が続く。一番傑作だったのが、夕方移動中に電話があった。求職者からの電話だ。
「お宅は何処にあるんでしょうか。ハローワークのパソコンを利用してインターネットで見たもので分らないのです。」
「お宅は何処に住んでいるのですが。」
「○○に住んでいます。」
「うちは大東市と守口市にありますが、どちらが近いですか。」
「守口市にあるのですか。日曜日と夜に仕事がしたいのですが、ありますか。大東市は何処にあるのでしょうか。」
「住道駅の近くです。」
「えっ、お宅は佐藤さんですか。」
「はいそうです。」
「済みません。間違いました。」
どうやら当社の登録ヘルパーさんらしい。
名前を聞いて置けばよかったと思った。あとから、皆んなで大笑いした。
ガイドヘルパーさんも募集しているので、その応募がある。その中の一人は、面談を受けるのに電車、タクシーを乗り継いで来た。
「自転車だったら、一直線で20分くらいで来るよ。」
「道が分らないもので。今度自転車で来ます。」
あとから分ったが、その後も仕事があると、バス、電車を乗り継いで来る。交通費は出していない。
「私は、本当にボランティアでも良いのです。自分の兄弟が重い障害者で、時間があれば同じ障害を持っている方の、お役に立てればいいのです。だから交通費も要りませんし、使いにくかったらいつでも言って下さい。ただ、皆さんのように仕事がどうしても欲しいという事もありませんので、必要なときだけ言って下さい。」
障害者関係のガイドヘルパーの資格を全種類持っている。だから、本当に強い戦力となっている。
先日は、仕事と仕事の時間が2時間開き、食事時でもあったので昼食を彼女と一緒にして、色んな話を聞こうと思っていた。事前にそのことを言って居なかったので、彼女は弁当を買って来てしまっていた。彼女はその弁当を食べながらコミニュケーションを計った。
食事をしながら、帽子を被っていた。不思議には思っていたが、不快な感じはしなかった。とにかく明るく話していても楽しい。その帽子のことは、最後に
「済みません。この帽子を取ると帽子の跡がついて、髪の毛が変な形になってしまいます。被ったままで失礼ですが、許して下さい。」
そんなことで終ったが、話の最中に
「今度2級ヘルパー養成講座を開講するが、社員扱いで無料で良いから受けませんか。」
と、促したが、
「私は変なんです。あのおむつ交換がどうしても出来ないのです。自分の重度障害児の親族には出来ても、なぜか他の人には出来ないのです。一度、講習を申し込んで実習まで行ったのですが、その実習で断念しました。もし、使いにくかったらいつでも言って下さい。」
「とんでもありません。重要な人材だからそのような話をしているのです。」
色んな話題に話が及んで、「言葉の訛り」や故郷の話など時間がなくなるまで話した。ヘルパーさんとこれほど時間を忘れて話したのは、記憶にないほどだ。
2日連続横柄な言葉使いで面談を受けたいと、電話して来た男性。何となく嫌な感じがしたが、応募者全員に会う気持ちがあるので例外としなかった。
電話でも何となく分ったが、日本語が片言だった。はっきりと分らない言葉があり、何度も聞き返した。
経験があると言ったり、2級ヘルパー講習の実習の時だけさせてくれと言ったり。聞きもしないのに、
「患者さんの寝ている部屋以外のところを掃除しろと言われるのが困る。調理で、味付けがその人その人で違うので、それが難しい。」
「それではどこかで仕事をしているのですか。」
「いや、実習に行った時にそんなことがあった。」
「調理は出来るのですか。」
「今、毎日女房からやらされている。練習をしています。」
そんな話をひとしきり聞いたあとに、
「登録をして頂いて、仕事が発生したらお願いするという事になりますが。」
「仕事が無いなら仕方が無いです。」
「沢山回っていると思いますが、どうですか。男性で、経験が無く、年齢が60歳を超えている方の仕事は限られると思います。」
「どうしましょうか。」
「どうするかは自分で決めてください。とにかく、お宅に合う仕事が発生した時点で連絡しますので、その時に登録をするという事で良ければそうします。」
「仕方がありません。それで結構です。」
最近は、登録応募者が異常に多くて、その対応に苦慮している。本社はついに経験のある人だけ面談をして、そのほかの人は経歴書だけ郵送して貰っている。
一番多い電話は、名乗ることも無く
「仕事ありますか。」
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