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トップハート物語(443)立志伝昇竜編
12/01/14
2003年(平成15年)7月初旬。今月は、当社が平成13年の7月にスタートして3年目の夏になる。とにかく、一生懸命頑張った甲斐あって何とか2年間会社を維持して来た。
 しかし、この月に廃止を考えている事業所がある。昨年私の教えていた専門学校での優秀な生徒が1級を取得して、事業所を運営をしてみたいと強い希望を持っていた。その希望を叶えてあげた。
 管理者兼サービス提供責任者に選任した。条件は完全歩合制。それから半年、彼女の体調が良くなかったのと遠距離のために管理が難しくなった。中々事務所へ行けなくなって来た。事業報告も、滞りがちとなってしまって何度か催促するようになったので、決断をした。
 法人を作って、事業申請し指定を取得するまで3ヶ月の猶予を与えた。その言葉を守って、ついに今月指定申請まで行った。来月1日に指定取得となって新たな名称でスタートする。
 利用者は5人程度で、現時点でも運営は難しい。昨年スタートする時点では、病院など中心にかなりの紹介が得られると言っていたが、その言を実績として表すことは無かった。私も、何れは独立する彼女の後押しとして営業する気持ちにはなれなかった。
 有能なスタッフとして欲しいが、本人は自分の力で事業運営する気持ちを持っているので、無理強いは出来ない。利用者の了解を得て、新たに設立する事業所に移動してもらう。当社の事業所は廃止となる。
 もうひとつの遠方事業所は、何とか軌道に乗り始めた。同じ12月に始まって先月やっと80万円台の収益を記録し、受注からみて今月は100万円台になる見込みという。ひと月10万円増のペースで推移している。色んなことがあったが、安心出来そうだ。
 今期は何か打ち出して、新たな気持ちで臨む事にしますとヘルパーさんに訴え、従業員には1年間だけ現事業に取り組むと公言した。また、社会保険加入の関係やヘルパーさんの技術レベルの向上を目指す為に、現在のヘルパーさんの数を大幅に減らしたいと思っている。
 社会保険労務士の指導によって、現在は委託契約ではなく雇用契約なので労働時間が週20時間を超える者については雇用保険に加入させる。30時間を超える者には、社会保険に加入させる。それを実行して行こうと思っている。
 しかし、その社会保険加入が義務付けられる対象者は何れも本人が拒否か、自営をしている人、年齢が60歳を越えている人だ。旦那さんの扶養となっている人や、既に年金を受給するような年齢に達している人。自営の主たる常勤従業者となって、尚且つ代表者となっている人も居る。
 色んな事情で、働いている人が居るがこうしてみると、普通の何も働く理由がない人は意欲がない。何か働く目的ある人が、真剣に一生懸命働いている。だから、1円でも自分の懐から出されるのが嫌なのだ。その気持ちを受け入れてあげたいので、顧問の社会保険労務士にその旨、話をする。
 しかし、
 「何れは会社が損害を被ることになる。発覚した場合は遡って、全額会社負担となる可能性がある。」
 とう言うのだ。
 あるヘルパーさんは、泣く泣く時間を減らしてその対象から除かれようとしている。当社にとっても、泣く泣く有能なヘルパーさんを替えないといけない。
現在の業務委託契約となる前は、本当に知らない事ばかりで苦労した。
 技術の向上については、色んな機会を捕らえて講習の申し込みをしている。その中心は、ガイドヘルパーだ。
 何回か申し込みをして、少ないチャンスをものにしようかと思っているが、中々その機会が得られない。全て抽選で、当選するのが難しいのだ。先日各市の推薦による、一般公募の前に選定があった。22名しかない枠に、50の市町村が一人推薦しただけでもオーバーなのに、各市の事業所から1名推薦された。
 比較的小さな市である当該市でも20の事業所から推薦。その平均をとった総数だけでも1000名となってしまう。その中から22名選定された。当社から各講習の種類ごとに5名申し込んだ。
 それが各事業所同じ位の人数を申し込んだとしたら、物凄い数となってしまう。しかし、最初から私は、
 「市が俺を推薦しない訳が無い。」
 と、公言していたが本当に推薦してくれたようだ。しかし、公共団体全体ではどのような選考があったのか分らないが、私が選定されたと連絡があった。
 9月から、知的障害児ガイドヘルパー(基礎過程)を勉強する。
 もうひとつ、知事名で修了証書が貰える1級ヘルパーの養成講座が募集された。各事業所から、何千という人数が応募されたと思うが募集人員は54名。受講料35000円。抽選が行われた結果が来た。1事業所1名なので当社は、智子さんを応募させた。
 結果は補欠1番だった。辞退が出るのは確実だと思って準備をするように指示した。

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