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- トップハート物語(441)立志伝昇竜編
- 12/01/12
- 2003年(平成15年)7月初旬。朝8時台に障害児利用者家族から、
「お宅の障害支援の管理者さんが、8時半に電話をくれると約束していたのですが電話が来ないんです。今日は、晴れ間が出ているのでガイドヘルパーさんをお願いしたいのですが。」
この日の天気次第で、外出をするかどうかを決めるのに電話を入れる予定だったらしい。直ぐに、彼に電話を入れた。
「もう直ぐ利用者宅へ着きます。今、目の前です。」
「そんなことを聞いているのではない。どうして約束した電話を入れるということを守らないのか。」
と、叱責をした。
相変わらず支援費関係の多くの問い合せは、まだ転送で私に掛かって来る。必要性のある電話ならいいが、その様な約束を守らないことに対する電話は取次ぎをするだけになり、私がする必要性のあるものではない。
それと同じように、直ぐ近くの男性視覚障害者は何度も自分の都合で電話を掛けて来る。最初は、
「痩せて若い女性。」
2、3回入ると、直ぐに変更を要求。
その理由がみんな作話。独居なので援助と言うより、男性として接して欲しいようだ。直ぐ変更してくれと要求するので、毎回違う若い女性ヘルパーを派遣した。
「そんなに替えないでくれ。」
と言うので、固定するとまた病気が出て
「時間を勝手に変える。予定は2時間だが実際は1時間半くらいしかしていない。」
などと作り話をして、変更を申出てくる。断ると、
「当分来なくてもいい。記録用紙を取りに来て欲しい。」
直ぐに取りに行き、やっと切れたかと思うと、その夜に
「誰か代わりの人は居ないの。誰でも良いから来て欲しい。」
と電話が掛かって来る。同じヘルパーさんを派遣すると、また電話で、
「お宅とは止めたいので、手続きをお願いします。」
その手続きをしようとすると、
「誰か居なければ、今までの人でいいので明日からお願いします。」
こんなことの繰り返しで、そのたびに私が電話を受けて対応を指示する。早く契約を終えたい当社と、自分ではもったいぶって駆け引きをしていると思っている利用者。何のことは無い。この2ヵ月半の間に、受給量は2倍になり、加えて移動介護が新たに加わった。
それにしても、目が完全に見えて自転車も乗り回す視覚障害者にどうしてこれほど手厚い支援をする必要があるのだろうか。もう少し必要だと思われる利用者は沢山居るのに、希望しても却下されることが多い。
少し遠い地域の全身性障害者に対する扱いは、制度開始以前からのヘルパーさん3人が責任を持って対応する事にして当社が、調整などの手間をしないで済むようにした。家族が、特に母親が主導権を握って調整に当たっていた。その内容は逐一報告があり、そのたびに責任者が足を運んでいる。
ヘルパー3人の中に、一人おばさんが居る。他の2人は若くて利用者に年齢が近い。そのおばさんが、利用者の母親の信頼が厚く以前から色々と相談に乗っていたようだ。
最初の契約時点の話し合いの席にも同席して、自分の時間を確保して欲しいという。ヘルパーとして契約した。しかし、時間が過ぎるに従がって、完全ではないがその正体が段々分ってきた。
どうやら、公的障害者関係協会の正又は臨時職員のようだ。指導員とも言っていたような気がした。3人の全身性障害者を紹介してくれて、その中に相談業務として関わりを持って入っている。
当社の契約は時給1800円であり、交通費全額を負担している。全身性障害者の日常生活支援の報酬金額を全て、支払っている。交通費分だけマイナスだ。他のヘルパーさんも同じ金額だ。
100時間を超える生活支援は目をつぶって、50時間余りの身体介護で利潤を得ている。その方式の利用者は3人居る。
そんな中で、そのおばさんが何もしないと他のヘルパーさんからも不満の声があがった。同じ時給で、相談業務と称して話をして帰るだけ。まとめ役をするとしていたが、負担を母親に掛けて何もしない。
全ての援助内容について、おばさんを中心に調整をする事になっていたが、突然そんな約束はしていないと言い出した。当社が、利潤を多く取っているのでヘルパーさんの時給が安いと家族が言い出した。その表まで作成して、持って来た。
ヘルパーさんも、身体介護はやらないで拒否するようになった。入浴介助など、ヘルパーさんの派遣を依頼して来た。結局、日常生活支援を、市からの報酬単価で行って、他は大変だからしないという訳だ。
数年前から、利用者に関わっているので金銭など気にしないで援助するのかと思ったら、そうではなかったのだ。余りにも身勝手なので、契約を解除したいと申し入れた。
最初の約束があった事は、その時点で認めた。何もしないで時間だけ記録するおばさんヘルパーに家族も愛想が尽きたような気がした。時給を1400円に下げた。
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