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トップハート物語(430)立志伝昇竜編
11/12/24
2003年(平成15年)6月下旬。朝は9時スタート。通院介助から始まった。大きな会社の社長だったようで、その会社は駅近くに大きなビルを持っている。自宅は大きな門構え、その前の通りが花と緑の遊歩道が真ん中にあり、環境抜群。
 いつも家の前の花壇の縁に座っている。脳血管障害を引き起こし、身体と言語に麻痺が生じた。体に触ると大きな声で怒る。歩行時に危ぶないと思っても、手出しが出来ない。機嫌が良い時は言葉も分る。私は悪い時も分る。何故なら、普通の時でも余り分らないので、聞き返すが悪いので一度だけで、意味が分らなくても感覚で理解して返事をする。
 リハビリのための通院で、終る3時間後に迎えに行く。その間、前日依頼のあった利用者へ向った。
 ケアマネジャーと介護事業所を変更し当社で援助をすることになったので具体的な話をする為に訪れ、色々話を聞いた。
 「日曜日に、急病で援助して欲しいとケアマネジャーに電話をしたら、生保だから市役所へ。」
 と言われたが、当然市役所は休み。5時までしか援助が出来ないと、途中で帰るなど信じられない話だった。この地区では、立派な医療法人で、病院は市内に3箇所所持している。
 そのクレーム内容を、懇意にしている主任ケアマネジャーに話したが、否定はしなかった。スムーズに移行出来ることと成り安心した。視覚障害者なので、当社が支援費関係を対応している。その対応が気に入って、支援の全てを当社でとなった。
 今までと同じ内容のプランで実施して下さいと言われて、冷蔵庫に貼ってあるプランを見てビックリ。週3回身体介護4、週1回生活援助4。自分のところでケアプランを立てて、ヘルパーさんを派遣しているところは凄い。遠慮しないで入れるだけ入れ、点数を使えるだけ使う。
 当社もその施設から仕事を頂いているが、全て生活支援だけで、週2回程度。利用者が時間を増やして欲しいということを伝えても、絶対増やしてくれない。援助計画に厳しい居宅介護支援事業所だと思っていた。自分のヘルプステーションを使う時は別物なのだろう。
 話も長くて、1時間以上座りながら話した。来た手紙の内容など説明して、ついでに介護の関係を話させて貰った。
「何にもケアマネジャーは説明をしてくれない。」
と言っていたが、
「今度は大丈夫ですよ。」
と声掛けして安心して貰った。
 介護保険被保険者証をお預かりして新たなケアマネジャーに届けた。ついでに、7月分の提供表を受領した。
 続けて、これまで支援に入っては長続きしないで拒否にあうアルツハイマー病の認知症で、援助が難航している利用者の家族から、生活支援を毎日行って欲しいと依頼があった。
 その相談を、サービス提供責任者へおこなった。援助には自信のある、ベテラン介護福祉士。本当に、このような社員が居ると心強いと思っていた。モニタリングを兼ねてこの日対応して貰ったが、どうやらうまく行きそうだ。しかし、毎日のヘルパーさんを確保しないといけない。
 午後1時、新たな居宅介護支援事業所から依頼があり、そのヘルパー紹介がこの日、この時間にあった。本当は、最初だし自信を持ってさせることが出来る管理者を派遣しようと思っていた。しかし、通院介助が予定よりかなりオーバーして、約束時間には間に合わないことがハッキリした時点で、美智子さんに切り替えた。
 勿論、美智子さんもを自信を持って派遣した。当然だが、気に入られて、安心したという利用者の声を頂いて、利用者宅を辞した。その時、ケアマネジャーから
「もう1件良いですか。」
 「有難うございます。」
 「実は、苦情があって今まで対応していた事業所を変更したいと思います。ケアマネジャーも当事業所へ変更です。」
 訪れた利用者宅には、利用者90歳の子供である姉妹がおり、本当に面白かった。いつも利用者の面倒を見ている姉は
 「技術のしっかりしている人を。」
 その姉に言わせると、口先だけで何もしないと言われる妹は、
 「美人をお願いします。」
 頭には、身体介護なのでサービス提供責任者の顔が浮かんだが、妹さんの美人をという言葉に合わせようと思うと考えたら、美智子さんしかいない。週3回の身体介護をどのようにして多忙な美智子さんの日程を調整するか。
 その間、他のケアマネジャーから電話があった。
 「やっと、Kさんが30日退院です。援助の準備をお願いします。打ち合わせを明日お願いします。」
 4ヶ月以上転倒することによってあばら骨を骨折し入院していた利用者。毎日数回計3時間程度のケアで、その対応も大変だ。しかし、今まで首を長くして待っていた専任ヘルパーさんも居る。
 この日の最後に今度は公社のケアマネジャーから電話。
 「新規のお願いです。退院後の援助をお願いしたいのですが、家族が変な人で入院中に一度会っておいた方が良いと思います。」
 と言って来た。
指定された日に、車で1時間程度の遠方の病院で会うこととなった。
 それだけでは終らなかった。おまけと言うばかりに、往復3時間の通院介助の依頼が施設系のケアマネジャーからあったのは、夜7時からの通院介助をしている時だった。

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