お知らせ


お知らせ

RSS

一覧に戻る

トップハート物語(402)立志伝昇竜編
11/11/11
2003年(平成15年)5月下旬。朝は利用者を病院へ連れていく為に、8時半に自室を出た。その男性利用者は、不治の病の不安に襲われて、幾つかの病院を掛け持ちして検診を受けていた。
 当然、それぞれの医者が連携を取って検診をしているものと思っていた。どうしても私に行って欲しいというケアマネジャーの要望で、同行した。
 タクシーの予約も私がした。今まで自分で行っていたが1800円掛かっていたという。当社が提携しているタクシー会社に依頼して行きは970円だった。
 驚いたことに、あれほどFAXでも念入りに行き先を連絡していたのに、来た運転手が、
 「K団地の近くの病院ですね。」
 と隣の市の病院を言ったので、
 「そこは似た名前だが異なる病院、行くのはA病院。違っている。」
 挙句の果てに、自分の営業区域内なのにその病院も分らない。地図で示してやっと辿り着いた。
 検査が終わり、診察室に入った。
 「どうして黙って来たんだ。」
 と、開口一番、現在の掛かりつけの医者に内緒で来ている事を叱責された。
話の過程で、心配な箇所を大学病院で来月診てもらうことを、利用者はその場で話した。当然、その医者は感情的になってしまった。投げやりな言い方と、利用者が何度も同じ事を聞くので、
 「何度も同じ事を話しています。もう止めませんか、時間の無駄ですし患者さんが待っています。」
 その言葉も何度か言った。
その様な病気で、私も彼に前日電話を入れて待ち合わせの時間を言うと、8時半と言っているのに
 「9時でんな」という。
 その言葉を何度も繰り返して、電話を切った。
 それと同じ事を繰り返す。
話をしても、同じことを何度も聞いて来たりする。
 やっと利用者の自宅へ戻り、その診察結果を親族の方に連絡した。ケアマネに同じ内容を報告して、全て終った。
 部屋に戻って昼食をして事務所へ。この日まで提出しなければならない書類を作成して、アルバイトに持たせた。
 先日、通知があった乗降介助の加算事業所届だ。どうするか迷ったが、一応対応することにした。色々経費も掛かるが、何とかなるだろう。
 夕方、その書類が受け付けられたとの連絡が来た。
 自社の車輌で、通院介助をすることが出来るが100点の基本だ。しかし、隣にヘルパーさんがつけば、身体介護で請求が出来るとの保険者の見解を頂いているので、遠近の両方対応できる。とにかく、書類が受け付けられたとの報に安心した。
 ヘルパー講習を実施しないといけないので、その関係で会場などを探していた。ひとつの、会場は何とかなっていたがもうひとつの会場が、なかなか決まらない。初めて行う地域で、問題は実技の会場だ。当社のように、決まった施設を持たない会社はジプシーのように探し続けて行かなければ成らない。
 しかし、当社のアルバイトの宏美さんの活躍で活路が開けそうになった。その施設の実質的な権限を握っている男性に、宏美さんが対応するとやはり男性は、その魅力には勝てずにいつも、ほとんどの受け入れを了解してくれる。
 それにしても、余りにも女性を感じさせる衣装でこの日も、
 「ヘソだしルックは、役所に行くのにまずいんじゃないか。」
 と、注意したくらいだ。
 ところが、そうは言ってもほとんど働いた経験が無いのに、動きが良い。その原木に応じて待遇を決めている。
 午後3時に、本社で税理士と打ち合わせをした。今度新たに採用した若い能力が滲み出ている責任者との顔合わせもあったが、決算予想とその対応についてだ。
 6月決算なので、あとひと月近くしかない。その予想は、利益500万円くらいだという。税金は40%で200万円必要となる。
 しかし、私の予想は利益200万程度で税理士との見解が異なっている。2月までしかまだ試算表が出ていないが現金不足で、妻から先日300万円の融資を受けた。いわゆる、帳簿上の黒字で国保連からの現金が入って来ないのだ。
 弁護士費用が着手金が多額に有り、労災保険料が前担当者がもみ消していた延滞金を含めて80万円をこの日支払った。始まったばかりの支援費の人件費が130万円。入金が6月末なので来月にも、その経費が必要となる。
 二つの、在宅介護支援センターから介護の新たな分野の依頼があった。ひとつは、これから必要と思われていた心のケア。精神問題を抱えていた利用者のケアを依頼された。勿論その点数はないが、その様な経験豊富な人材の知己を得ていたが、これほど早く必要になるとは。
 ヘルパーさんは普通どおりに介護の援助をするが、その心理相談員をボランティアで同行させる。
 もうひとつは、リハビリ専門家の出張依頼だ。大手の在宅介護支援センターなので、何とか応えたいと思っている。
 夕方、大きな問題が発生した。その対応をどうするかによって、この会社の浮沈にかかわる。前管理者達をどうするか。

一覧に戻る


  • ヘルパー講座・セミナー 最新情報
  • ケア事業・サービス 最新情報