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トップハート物語(399)立志伝昇竜編
11/11/07
2003年(平成15年)5月中旬。支援費を担当して、個人的に電話を掛けて来た方や、市からの依頼者にとんでもない人が含まれている。
 また、視覚障害者の方の一部は見える方がおり、そのことが原因でトラブルが発生することが多い。
 「もっと痩せている、若い女性を寄越してくれ。」
 「嫌な顔をして対応している。」
 「箪笥の上の汚れをきちっと落としていない。」
 呆れ果てた口上だ。
 そんな中で、最初からトラブルを起こしている問題利用者が居た。朝から酒の匂いをさせて、通院介助のヘルパーさんが自宅を訪れると下着姿で、ウロウロ。
 当社の誇る、誰にでも素晴らしい対応するヘルパーさんが、口論の末対応拒否。
 「玄関で立っていないで上がって来い。」
 とか、
 「通院だけが仕事ではない筈だ。」
 などと、酒が入っているしつこい話し相手を強要したりしたらしい。
 私も最初に面談した時に、何となく対応が難しいと思っていたが、これほど嫌な利用者とはアセスメント不足だ。その後ヘルパーさんを数人変更して、ついには利用者から当社の援助をキャンセルということになった。
 この利用者は、普段入っている高齢者介護のケアマネジャーの紹介だった。そのケアマネジャーからタイミング良く電話があった。きっと、そのトラブルの件だと思っていたが、
 「Yさんが、介護保険をオーバーしますので27日の帰りだけ通院介助追加でお願いします。」
 その通院はものの数分だが1週間のうち4日は支援費、2日は介護保険。介護保険は身体介護、同じ行為を行う支援費は移動介護の身体介護を含まないとなり、介護保険の昔の家事援助と同じ金額。
 その依頼は、行きと帰りに同じ事をするのに金額が異なることとなる。
 キャンセルを受けた利用者だが、とりあえず受けた。翌日、ヘルパーを派遣し断られたら、確実にキャンセルと判断する事にした。
 先日は、飲んだ勢いで首根っこを掴まれたとか、腕を強く掴まれた。いやらしい言葉の連続で耐えられないなどと、ヘルパーさんがリタイヤ。
 市の措置時代に担当していたヘルパーさんが、私を使ってと利用者から言われていると言って来たが、利用者はそんなことひと言も言わないし、ケアマネジャーにもそのヘルパーがその様な電話を掛けて来たらしく、
「相手にしないほうが良いのでは。」
と助言してくれたのでそのヘルパーさんに逃げ込むことはしたくない。
 結局、当日行ったヘルパーさんの対応で、継続ということが決まった。通院を減らして、行事に参加する外出援助を加えることになった。
 少し遠方だが、全身性脳性マヒの方の援助を依頼された。家族の方が電話を掛けて来て相談に乗って欲しいという事だった。
 「支援費になって、長い間面倒を見てくれたヘルパーさんの時給が下がり、やれないと言って来た。何とかならないでしょうか。」
 支援費の事業者の説明会のときに貰ったパンフレットを持っていた。
 今までは、1,500円近くの時給だったのに、支援費に移行して1,000円ぐらいになった。ヘルパーさん3人と家族の方と話し合って、日常支援の金額を全てヘルパーさんに還元する。つまり、時給を1,800円とした。102時間については利益無し。しかし、移動介護の身体介護が52時間あり、その分の援助も1,800円であれば概ね利益が出る。
 その他、交通費実費と通信費をつける。ただし、その3名で連絡を取り合って全ての援助を行う。等と基本的な概要を決めてスタートした。
 ところが、見守り的な日常生活支援は行うが、入浴介助などの身体的な部分と、外出援助の移動介護は行わないでいるのが、途中で判明。
 その挙句に、家族がシフトを作り、ヘルパーさんに当社へ持たせて来たが
その中に手紙があり、当社が手数料を多く取るのでヘルパーさんの時給が少ないと記されて居た。
 電話などで責任者が話をしていたが、3人のヘルパーさんで全ての業務を行うなんて約束していない、時給は当社が勝手に言った事で、自分たちは何も要求していない。
 ヘルパーさんは、
 「家族から雇われているようなもので、自分たちは何も言えない。」
 と言っている。
 責任者が家族と話し合った。
「金銭的なことに言い合いになる前に、ウソをつく方との契約は履行出来ないと断りなさい」
という私の意を受けていた。
 「その様な約束をしていないと言うならどのヘルパーさんを派遣するか、当社の自由です。全て他のヘルパーさんを派遣します。嫌なら、何処へでも事業所を変更して下さい。」 
 そう言う前に、開口一番家族が、
 「確かに社長とそういう約束をしていました。」
 と詫びを入れたので、直ぐ話がついたと報告があった。26時間増えたので、その分は社員が担当することになった。

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