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トップハート物語(382)立志伝昇竜編
11/10/13
2003年(平成15年)4月下旬。いま一番の心配事が、勿論妻の目の病気だ。しかし、先日の世界的権威井上眼科の検診で、妻が思い込んでいる追う班編成症という失明する可能性がある病気ではないと数回に亘って診察した複数の権威と言われている眼科医が言っていた。
 近所の医者が、ワザと悪いように言っていた形跡がある。井上眼科の診察通り悪化しないのに治療と続けていれば、その医師のお陰だと評価に繋がり長く通院して来る。しかし、実はその病気ではないのはその医者も知っている筈だ。私も、診察に同席して井上眼科で妻の造影剤を使用した眼球の写真を見せられて説明を受けたが、その程度の診察で分る事項なのだ。
 妻に聞けば、その近所の医者は何も診察らしい診察はしていないという。それで、
 「風邪なんか引いたら、失明してしまうぞ。」
 などと、脅したものだから本人はその気になってしまった。
それから、5ヶ月余り過ぎてやっと自分で進んで調べて世界的権威の井上眼科で診察を受け、そして生き生きとして治療に一人で行ったらしい。
 「今レザー治療を受けて来た。すっきり見えて、視力は測ってみないけど随分良くなっている。」
 「病院へ行って来たの?誰と?」
 「一人で行った。」
 「2回行ったの?」
 「うん。」
 あれほど、誰かについて来て欲しいと、一人では行けないと言っていたのに、診断とレザー治療と2回とも一人で行ったようだ。
 「当たり前だろう。あれほど医者が、あなたが思い込んでいる病気ではないと言っていた。レザー治療をすれば、元に戻ると言っていた筈だ。」
 「そうは言っていたが、視力が回復するなんて言ったっけ。」
 「汚れのようなものも取れるし、視力も回復します、と言っていた。」
 「分らなかった。心配掛けてゴメンネ。良くなったから。」
 この日、大東本社の事務引継ぎをする。
この20日余りのうちに、どのような変化が起きているのか心配である。
 いつものどうにかなるという私の楽観的な考えが問題を引き起こしている。そのことは、多くのお世話になった人から言われていた。
 ケアマネジャーから、利用者からクレームがいくつかあった。大東本社の初老女性責任者が逃避するが、最後までどのような対応をしているのか、それが来月からの収益に影響を及ぼす。
 折角の有能なNさんという人材投入が出来て、その成果をすぐに出せるような体制であれば、言うことはない。
 社員として使用に耐えられない2名の社員を辞めさせようとしたが、その初老女性責任者まで道連れとなってしまったのは義理とはいえ、親子であるから仕方のないことか。
 支援費関係のほとんどを、中年男性に任せている。その男性が、知人というコンピューターに詳しいという仲間を連れてきて仕事をさせているが、何がしかの約束をしている。
 この中年男性は、この日曜日だけで10回近く私の携帯に電話を入れてくる。話は長いし、くどいし辟易している。それでも、現在では動ける人間は居ないし、かなりの頻度で利用者やヘルパーさんの対応はしているので、今更どうしようもない。
 4コースでスタートした2級ヘルパー養成講座は、現在、2コースが残っている。本社担当の1コースは、途中で担当者が放棄して、同行訪問などどうしようもなくアルバイトに担当させている。
 大阪人気質はどうしても理解が出来ず、私にとって無責任に映る事も平気でする。他の人に聞いても、それはおかしいという返事があるが、その人たちも大阪人ではない。
 日曜日だったが、朝から講習の受付から準備を行った。日中は、自室と事務所に戻って仕事をした。
 八尾事業所責任者が、日曜日だけ応援に来る。しかし、彼女の事業所も日曜日の仕事が5月から入りそれも無理になった。
 彼女が力をつけて来た時には、独立させることが条件だった。1級で、割り切った性格が災いする事もあり、また幸いすることもある。
 何件かの利用者をお願いしているが、今年に入って数件断られている。また、数件受け入れられて評価を受けている。
 その彼女が、昼事務所へ来た。2時間近く色々と話していたが、余り芳しくない業績にお互い困り果てた。このままでは生活がして行けないのではないかと、心配している。
 講習の後片付けが午後の6時に終って、車で駅前のホテルに向った。この日、珍しく広告を見て「カニ食べ放題」に引き付けられて予約した。
 何ヶ月ぶりかで、カニを食べた。昨年もこのプリンスホテル守口の「北海道フェア」で食べた。最初は順調にカニだけ食べたが、なかなか満腹にならない。仕方がなく、果物・刺身・いくら丼など次々食べて、ケーキやコーヒーでついに苦しくなった。
 1時間半の制限時間で果たしてどうなるかと心配していたが、十分大丈夫だった。
 私がこの地に来て最初の仕事、散髪をボランティアでしてくれた化粧品卸会社の役員が守口市議会選挙に出た。
 インターネットで何度も確認をしていたが、やっと午前4時近くに当選した。30人中28番目。また、先日お世話になった現職議員は、前回最下位当選が今回は最高位当選だった。

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